認知症にある恵み (回想24)

( シャガ アヤメ科 )
神は真実な方ですから、
あなたがたを耐えることのできないような試練に会わせるようなことはなさいません。
むしろ、耐えることのできるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます。
(聖書 第1コリント10:13)
認知症の症状のひとつだと思うのですが、
突然、気分が変わって、不機嫌になってしまうことがあります。
今になって思うと、何かしら、きっかけがあったのではないかと思います。
例えば、待たされる時間が長すぎたり、一人で放っておかれたり・・・
わが家のおばあちゃん(義母)は、そんな時、たいていの場合、
ものすごい剣幕で怒ります。
そうなると、何を言ってもダメで、
なだめようとすると、かえって感情を煽ってしまいます。
ある時から、そうなったら何も言わず、ただ心の中で、
おばあちゃんが怒っていることを感謝し、神さまに委ねることにしました。
そうすると、先ず、私自身の気持ちが感情的になることから守られ、
おばあちゃんが静まるまで、待つことができたのです。
少し落ち着いてきたら、お茶にしたり、
お菓子や果物を食べましょうと誘ったり・・・ 気分転換を図ります。
はじめは渋々でも、一緒にお茶を飲み、好きな果物やお菓子を食べているうちに、
険しい顔つきが、だんだん穏やかな顔つきに変わっていきました。
そうなると、もう大丈夫。
先ほどまでの事は何も覚えておらず、おばあちゃんの中では、何もなかったかのようです。
遠い昔のことは、とてもよく覚えているのに、
このようなことを忘れられるのは、ほんとうに不思議です。
介護される側にとっても、介護する側にとっても、
このことは大きな助けとなりました。
哀しいことや辛いこと、腹立たしいことなど、ついつい引きずってしまいがちですが、
それを忘れ去ることができるのは、ほんとうにすばらしい恵みですね。
特に高齢になると、今まで出来ていたことがどんどん出来なくなったり、
自分の望まないことをして家族に迷惑をかけてしまったり・・・
また、兄弟姉妹を亡くすなど、耐えられないような辛いことが現実に起きてきます。
そのようなことを忘れさせてくださるのは、神さまからのプレゼントかも・・・
認知症というと、マイナス面ばかりに目がいってしまいますが、
実は、こんなすばらしい恵みが備えられているのですね。
あわれみ深い神さまに心から感謝します。 ハレルヤ!
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ありがとうございました<(_ _*)>